テレビでよく見かけるホッキョクグマのピース。
日本で初めて人工哺育成功し、長寿記録を伸ばし続けていますよね。
小さな頃から話題になっていたので、当時の印象が強くて、ピースといえばぬいぐるみのようなかわいいイメージですが、そんなピースも20歳になります。
20歳といえば、人間ならようやく成人を迎える年齢ですが、白くまの寿命は25年から30年と言われています。
つまり、ピースは高齢者になっちゃうんですね。
あのかわいいピースの映像が脳裏に焼き付いているので、お年寄りのピースは想像しにくいですが、この記事では世間を賑わした白くまピースの生い立ちから現在の様子までを一緒に見ていきたいと思います。
それでは、まず現在ピースが住んでいる愛媛県のとべ動物園から見ていきましょう!
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ピースの住む『とべ動物園』
白くまピースは愛媛県にある『とべ動物園』に住んでいます。
■愛媛県立とべ動物園

■所在地マップ
愛媛県立とべ動物園(えひめけんりつとべどうぶつえん)は、愛媛県伊予郡砥部町にある愛媛県立の動物園です。
■愛媛県立とべ動物園の概説
敷地面積・内容ともに西日本有数の動物園である。無柵放養式展示の一種であるパノラマ展示を行っている。
前身は1953年に松山市に創立された愛媛県立道後動物園で、道後では周辺への環境問題や施設の拡張が難しいため1988年4月に現在地に移転し開園した。
1999年12月2日に誕生したホッキョクグマのピースは、日本で初めて人工哺育に成功し、人工哺育での最長飼育期間を2018年8月現在、18年8ヶ月と更新中である。
前身である道後動物園では世界で唯一ニホンカワウソを飼育しており、現在のシンボルマークにはニホンカワウソを使用している。
引用:Wikipedia
地方にある動物園ですが、西日本でも最大規模を誇る大きな動物園なんですね。
毎年「夜の動物園」や「光の動物園」など、暗くなってからもイベントを行っている時期もあり、人気の高い動物園だと思います。
とべ動物園には、動物にちなんだバスが走っていて、その中に白くまピースのバスもあります。
■白くまピースのバス
■ライオンバス
出典:https://www.tobezoo.com/info/admission.html
■猫バス
松山市駅でとべ動物園キャラバン隊によるPRしてます。来年3月まで平日限定で無料送迎バス(帰り便のみの利用不可、要予約)も出ていて、毎月交代で寅と北極熊のバスが出ています。今月はしろくまがロープウェイ前、虎が道後温泉前から出るそうです。おすすめです☆ #とべ動物園 #とべZOO pic.twitter.com/XX2xp5sNvG
— るぅ (@gift4vox) December 10, 2016
■トラバス
出典:http://www.uraken.net/rail/travel-urabe304.html
これらのバスは、とべ動物園の駐車場から園内に行くまでの道中で乗れますよ♪
とべ動物園に行った際はぜひご乗車してみてくださいね。
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ピースの誕生から動物園で飼育されるまで
ピースの誕生
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出典:https://www.tobezoo.com/peace/oitachi/
ホッキョクグマのピース(メス)は、1999年12月2日にとべ動物園にて生まれました。
父親の名前は『パール』で、母親の名前は『バリーバ』と言います。
実はピースには双子の兄弟がいました。
しかし、兄弟の白くまは、生誕後すぐにバリーバから噛み傷を負ってしまい亡くなってしまったんです。
母親のバリーバは初めての出産だったため、その後ストレスで育児を放棄してしまいます。
そこでピースの母親代わりになったのが、当時飼育係をしていた高市敦広さんだったのです。
ピースの母親代わりになった高市敦広さん
高市敦広さんは育児放棄されたピースの母親代わりになり、献身的に育児をしました。
でも、高市敦広さんは母親代わりと行っても男性ですけどね。
当時の子育ての模様はWikipediaでも語られています。
ピースは保育器に入れられるが、とべ動物園飼育員(当時)の高市敦広の強い要望もあり、人工哺育が開始される。当時のホッキョクグマの人工保育の国内生存記録は104日間であり、このことから人工哺育は難しいとされた。
当初は園内で勤務時間内のみの哺育であったが、高市はこれでは不十分と考え、ピースを自宅へ連れ帰り24時間体制で哺育に当たった。
この際、高市は15分以上はピースの元を離れないように注意し、彼の妻や子も協力している。
その後、ピースは人工哺育記録を更新。3年後に体重は100㎏以上の成獣へと成長した。
ただし成長後は、従来のようなスキンシップでは高市へ身体的な危険が及ぶ事、ピースの自立を促す必要性とで、以後はとべ動物園で飼育されている。
現在でも高市に対しては親と認識し近づいてくる。
引用:Wikipedia
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高市敦広さんのお家でのピース育児の様子
当時のピースの育児の模様は動画で見るのが一番伝わると思います。
■生まれたばかりのピースちゃん
■白くまピース 育児の模様
高市家とピースのお別れ
白くまのピースは、生後108日の間、高市さんの家で飼育されていました。
あんなに可愛かったピースを108日もの間家で育てていたら、もう家族も同然ですよね。
高市さんの奥様やお子様たちも、家族が一人増えた状態で毎日ピースと接していたと思います。
夜になると、一緒の布団に入って寝ている姿もよくテレビで放送されていましたし、お子さんともいつも仲良く遊んでいましたね。
しかし、そんなピースといつまでも一緒にいたいという思いとは反対に、ピースは日々成長していき、ついにはこれ以上家で飼育するのは危険と判断して、断腸の思いで動物園に戻したそうです。
動物園に戻ったピースは、毎晩ずっと泣き叫んでいたといいます。
そして、同じように高市さんやご家族も涙されていたんでしょうね。
人間と白くまがここまでの絆で結ばれていることにすごく感動させられます。
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てんかん発作で高市さんに助けられ九死に一生を得る
ピースは『てんかん』という病を持っています。
■てんかんとはどんな病気?
【てんかんinfo】てんかんとはどんな病気?てんかんは、発作を繰り返し起こす脳の疾患です。てんかん発作の症状は極めて多彩です。1人の患者ではほぼ同じタイプの発作が繰り返して起こることが、てんかんの特徴です。引用:てんかんinfo
ピースが発作を初めて起こしたのは、2003年4月で当時3歳の時でした。
ピースは立ったままの状態で体をのけ反らせプールに落下し、すぐに発作は治まったが約2週間後に再び発症してしまいます。
その後は、ほぼ1か月ごとに発作が起こるようになり、飼育員の高市敦広さんが獣医師に相談したところ、てんかんと診断されます。
そして、2005年8月にプールに入った状態で再び発症してしまいますが、偶然、目の前で見たいた高市さんが救助して一命をとりとめることができました。
このときたまたま目の前で高市さんが見ていたのも運命だと思います。
当時の映像がYou Tubeにありましたので貼っておきます。
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ピースは様々なメディアで紹介されています
人気者のピースは様々なメディアで紹介されています。
Wikipediaの情報になりますが、各メディアのピースに関する情報を掲載しておきます。
DVDや書籍もありますので、ピースファンの人は、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。
■TV番組
『にんげんドキュメント・ピース5歳 ~日本初ホッキョクグマ哺育物語~』NHK
『ハイビジョン特集「白くまピース ~日本初・人工哺育の全記録~ 』NHK
『ピース まもなく10歳』NHK
■DVD
『白くまピース ~日本初・人工哺育の全記録~』(2006年3月、ビクターエンタテインメント)
■本
『人に育てられたシロクマ・ピース』高市敦広 2004年9月29日 学習研究社 ISBN 9784054025271
『大好き! シロクマ・ピース』平野敦子・高市敦広 2005年7月19日 学習研究社 ISBN 9784054028661
『がんばれ!しろくまピース―人工飼育でそだったホッキョクグマの赤ちゃん』大西伝一郎 2003年5月 文溪堂 ISBN 9784894233584
『写真絵本 しろくまピース』大西伝一郎 2003年12月 文溪堂 ISBN 9784894233843
引用:Wikipedia
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ピースの気になる現在の様子は?
白くまのピースは、この12月で20歳になりました。
あのかわいい赤ちゃんのような姿が昨日のことのように思い出せますが、あれからもう20年も経つとは・・・。
では、現在のピースの姿をご覧ください。
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出典:https://www.tobezoo.com/
■愛媛県立とべ動物園 しろくまピース
すごく凛々しい姿になっていますね。
まだまだ元気そうで良かったです。
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白くまピースまとめ
愛媛県のとべ動物園にいるホッキョクグマのピースについて記事にしました。
ピースと高市さんは本当の親子と言っていい感動の関係ですね。
ピースは本当の母親には育児放棄されてしまいましたが、高市さんという新しい親に育てられたことで、持病にも負けず一生懸命生きてこれたのかもしれません。
これからも、長生きして私たちを癒やしてください。
白くまピース大好きです♪
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